ヨーロッパ近世科学の世界観で満ちた、地球儀と砂時計の専門店
インディペンデント系ブティックを去り、テヴェレ川にかかる橋、ポンテ・シストを渡ると、そこはトラス・テヴェレ。ローマの別の顔が広がっています。
トラステヴェレの旧市街に入り、左側へ5分ほど歩くと、右側に、素敵なショップを見つけました。
その名も、ポルヴェレ・ディ・テンポ(Polvere di Tempo)、訳すと「時の砂」です。
一歩店内に入ると、気のよい香りと、ドビュッシーのジャズ・アレンジバージョンが。
すっかり魅せられて、催眠状態になりながら店内を観察。
そこには数々の砂時計と、各時代ごとの世界観を表した地球儀たちが、所狭しと並べられています。
しばらく店内を見ていると、店主のおじさんに声をかけられたので、おしゃべりを。
おじさんはパルマ出身のイタリア系アルゼンチン人とのことで、ローマとアルゼンチンを行ったり来たりしているとのこと。
このちかくにチェンバロを作っている友人がいるということ(私も知っている人でした)。
日本の千葉県で日時計を作ったことがあること、彼についてのドキュメンタリーも日本で作成されたことがあるということです。
そんなことをお話しながら、ふと、私のチェンバロの部屋にも幾つかほしいな、と思いました。
チェンバロがあった時代は、こんな世界観の時代だったのですから。
それで早速、50分の砂時計(これは心理セラピストなどが使うものです)、1500年代の世界観による地球儀を購入。
壁にかけられるよう、紐をつけてもらってます。
奥に見えるのが、お揃いで買った地球儀。
そして自宅用なのに、こんな素敵なラッピングをしてくださいました。
家に帰って早速設置
なんと、こちらの1700年代の日本の地図はプレゼントしてくださいました。
まだ北海道がなかったんですね。当時はロシア領とみなされていたのでしょうね。アラスカも当時はロシア領で、その後、アメリカに売却されたのです。
今考えてみれば、ロシアにとっては大きな損失ですよね。
先日のバッハのコースではそんなお話もさせていただきました。
こんな詩的な空間が広がる素敵なお店、お好きな方は、ローマに行かれたら是非お立ち寄りください。
きっと良いエネルギーを沢山もらえますよ!