ローマに残る古き良きお店達。手作りの一点もののみ置いているお店でショッピング!
いびつな真珠(バロック)のネックレス
ローマの中心街、ジョルダーノ・ブルーノの像で有名なカンポ・デイ・フィオーリから100メートルほどの距離にある、ペッティナーリ通り。
今回たまたまこの通りに宿泊し、散歩していると、ここはローマでも有名なアンティーク一点もの宝飾店の集まる場所でした。
上の写真はまさにそんなショップで見つけた、いびつなパールのネックレス。
パールでも養殖ではなく、自然の中から一粒一粒見つけられたパールで、形もよくよく見てみると、完全な球形ではなく、自然のそのままの形です。
私が演奏するチェンバロという楽器は、バロック時代の楽器なのですが、その『バロック』という言葉は、もともと「いびつな真珠」という意味です。
いびつな真珠のネックレスは、光の放ち方が均一ではなく、それゆえかえってネックレスにボリューム感と存在感を与えてくれます。
エレガントでマットな輝きを特性とするパールが、いびつな形をしていると、とっても温かみ
を増しますね。
バロック時代のジュエリーたち。アンティークがお買い得
バロック=いびつな真珠、という言葉を思いついて、さらにぶらぶら歩いていると、今度はバロック時代の楽器、リュートのペンダントを発見。
バロック時代の宝飾品には、事欠かないローマ。
こんなのって博物館所蔵品では?と思うようなものが、普通にショッピングできるのがローマのすごいところ。
こんなの売っても平気?と思わせる、古代ローマの発掘品で作ったペンダントヘッドとピアス。
これくらいなら、自分も身につけられるかな?
しっかりした作りで繊細なデザインのピアス。
アンティークではないけど、一点づつ職人の手作りのピアスたち。
男性もののアンティーク・カフスボタンも色々。
ローマのアンティークジュエリー:まとめ
イタリアと言えば、高級ブランド品のショッピングが有名ですが、たまには趣を変えて、こんなインディペンデント・ブティックを回ってみるのも、掘り出し物がみつかるかもしれません。
世界的ブランドが席巻する現代においても、まだローマの市街中心部に、昔ながらのお店が残っています。
世界的ブランドももとはと言えば、このようなアンティークや、職人の手作り品から出発したことを考えると、このようなお店たちは博物館的な価値も持っていますね。
地味な出で立ちのショップなので、何となく足早に通り過ぎてしまいそうなお店ですが、一点一点見ていくと、素敵なものが沢山。
現在でもまだショップとして営業していますが、将来こんなお店たちは今後益々希少になっていくのではないでしょうか。