イタリアの音楽院に練習室はあるの?
結論から言うと、イタリアの音楽院には練習用の練習室はありません。
授業の空き時間に教室(Aula)を予約して、練習に当てます。
音楽院にはBidello(ビデッロ)という用務員さんが各階の廊下にあるデスクに配置されていて、彼らが教室の管理をしています。
練習したい場合は、用務員さんに聞くと、空いている教室を教えてくれるので、すぐ入れるか、もしくは予約しておきます。
室内楽など、仲間で集まって練習したいときも同じです。音楽院は通常20時に閉まります。
家では練習してもいい?
イタリアには音大生用の住居というのは一般的にはありません。
音大生用の学寮というのもなく、寮に住むとすれば、一般の大学生と同じ寮になります。
なので、夜中まで弾くということが出来る場所は、山奥にでも住んでいない限り、ほぼないと言っていいでしょう。
楽器の音出しが家でできるのは朝9時から正午12時、午後15時から19時と法律で決まっています。
なので、音出ししなくてはならない練習はその時間帯にしましょう。
特にお昼時間はうっかり練習しがちですが、多くの人は会社からお昼を食べに家に戻ってお昼寝したりしますので、昼休みは静寂が原則です。
この時間を守らないと、トラブルになって警察を呼ばれたり、家主さんに追い出されたりしかねないですので、十分注意してください。
反対に言えば、この時間帯なら家でも練習できるということです。もちろん弱音器をつけたり、あまり長時間単調な練習をして近所の人がノイローゼにならないような配慮は必要です。
ちなみに音楽院内には昼休みの静寂はありませんので、朝から晩まで一日中音が鳴り響いています。