岩山から建物が生えている!宮崎アニメの要塞を思わせるピティリアーノ
イタリアの主要な都市をもう全て回ってしまったイタリア通の方にオススメなのが、トスカナ州の南、グロセート県にあるピティリアーノ市。
紀元前10世紀以上前から古代エトルリア人が住んでいた洞窟住居
紀元前10世紀からエトルリア人が岩に穴を掘って住居にしていた街が、その後年代を経て拡張してきた街です。
実際に建築を見ても、自然の岩と、建築の岩の見分けがつかないほど。
建物の中は、岩に掘った丸い窓や、四角い壁のない岩を掘ってつくられた部屋などが、現在でも使われています。
入り口から地下へ向けて延々と伸びる小さい部屋のレストランなど、他では見られない光景です。
人口約4000人の小都市で、電車がないので、車がないと行くのが難しい街ですが、公共の交通機関を利用するなら、トスカナ最南端の県グロセートまで電車で行って、そこからバスが出ています。
この街は「少エルサレム」という別名でも有名で、ユダヤ人が多く、現在でもシナゴーグが立派な趣をたたえています。
ユダヤ料理レストランもありますので、試してみるのもいいですね。
この地域はピティリアーノ(Pitigliano)、ソラーノ(Sorano)、ソヴァーナ の(Sovana)の3つの市がひとセットとなって、古代エトルリア人の洞窟住居に起源を持つところとなっています。
天然温泉サトゥルニアも
近くのサトゥルニア(Saturnia上写真)には水着着用で自由に入れる屋外天然温泉もあります(お湯の温度は36度前後と低め)ので、暖かい季節にはそこもオススメです。