世界最多の世界遺産を誇るイタリア
イタリアには歴史ある建物が豊富にあり、観光ガイドやイタリアの情報ポータルサイトなどには様々な遺跡や古代や中世建築物の情報が溢れています。
ローマ、ミラノ、フィレンツェ、ヴェネチア、どの地域に行っても、必ず何か著名な建築物は存在し、イタリア全土で歴史を感じる美しい街並みを見る事が出来ます。
教会や寺院、神殿など宗教にまつわる建物が多いのは、これはヨーロッパの歴史が深く関わっているからですね。
世界遺産大国で有名なイタリアは、2015年堂々の世界遺産の多い国第一位を獲得しました。
現代建築も見逃せない北イタリア
そんな古代・中世の芸術文化溢れる魅力ある国イタリアですが、実はイタリアの建築は現代建築というジャンルでも世界から高い評価を得ているのです。
長い歴史の元で築いてきた高い水準の建築技術も活かし、伝統と美的感覚を発揮しつつも、時代を感じさせない建築物を数々の建築家が残しているのです。
特に北イタリアはコンテンポラリーの宝庫とされ、1900年代に造られた建築物を見ることが出来ます。
具体的には「サンカルロ病院礼拝堂」「ガララテーゼの集合住宅」「モンダドーリ社本社ビル」「ヴェラスカの塔」などが挙げられます。
古い建築物を遺産として大切に守るイタリアでは、新しく建築出来る場所は圧倒的に少ない中でこういった近代・現代建築は今でも増え続けています。
古代建築物を保存修復して再生させたものや、大規模なものに限らず小中規模な商店建築や住宅、広場まで、いたるところに高水準の優れたアイデアにあふれる美しい建築物に出会うことが出来ます。
トレントのMART現代美術館
また、ここ50年で一番美しい美術館だと言われている、トレント・ロヴェート美術館がイタリアのトレント州にあります。
これは世界でも有数の建築家、マリオ・ボッタが完成させた近代美術館で、建築家自身が「美術館だと呼ばないでほしい」と言うほど、美術館としての存在にとどまらず、アートセンターと呼べるような、「芸術と発想の研究所」という趣のものだからだそうです。
今も昔もヨーロッパの芸術文化にかける情熱は変わらないようですね。
古代・中世・近代・現代と長い時間で培われてきた豊富な技法は、何度イタリアに行っても飽きることなく街をめぐり続けることができ、行くたびに新しい発見がある、そんな国を支えてきた素晴らしいものなのです。