イタリア料理といえば、まずはパスタにピッツァ。
美味しいですよね。ピザやパスタなどの日本で有名なイタリア料理は、主にナポリなどの南イタリアの料理で占められています。
が、北イタリアにも沢山オススメの料理があるんですよ。
北イタリアの現地からのグルメ情報(レストラン情報含む)
ヘルシーで小麦を使わない料理も多いので、最近増えてきたグルテン不耐性の人にはおすすめの選択ができます。
今日のメニューはZuppa di Legumi とFormaggio(チーズ)をめぐるお話です。
はじめに、イタリア語初心者講座を少し…。
Zuppaは、ズッパと発音し、スープという意味です。Legumi(レグミ)は豆という意味なので、
Zuppa di Legumiとは、豆類のスープという意味になります。
ズッパ・ディ・レグミは、いろいろな種類の豆がミックスされた状態で店頭に並んでいます。もちろん、自分でミックスしてもいいんですよ。
大体中に入っているのは、緑色のレンズ豆、オレンジ色のレンズ豆、あずき、大豆等々、それに大麦やヒエなどの穀物が含まれているものもあります。
これを水でさっと洗い、玉葱と人参、じゃがいもを小さく切ったものを入れて、圧力鍋で40分ほど煮ます。
豆類が柔らかくなったのを確認したら、スープのもとと塩で味付け。
深皿によそって、パルメザンチーズとオリーブオイルを垂らして頂きます。
ズッパ・ディ・レグミとよく合わせるのが、赤ワインとチーズ。
これは典型的な北イタリア山岳地帯の田舎料理で、豆類とチーズは貴重なタンパク源でした。
チーズに関するイタリアのことわざ
そして、チーズについてはいろいろなことわざがあります。
たとえば…
1)La bocca non stracca se non sa di vacca (ラ・ボッカ・ノン・ストラッカ・セ・ノン・サ・ディ・ヴァッカ).
2)I contadini non sanno il gusto di formaggio con pera (イ・コンタディーニ・ノン・サンノ・イル・グスト・ディ・フォルマッジョ・コン・ペーラ).
1)は、直訳すると、「メス牛の味がしないと口が乾かない」ですが、意味は、チーズを食べないと胃が落ち着かない。すなわち、食事を締めるには、最後にチーズを食べよう。
たしかに、なにか物足りない、という時に甘いものをデザートとして食べるのもいいのですが、チーズを人かけ食べると、食事の締めにはいいですね。
チーズは前菜にもなるし、食事中にも食べられるし、食後の締めとしても食べられる、多目的な食品です。
2)は、直訳すると、「農民はチーズとナシを一緒に食べた味を知らない」です。
その意味するところは、農民はチーズをつくり、ナシも栽培しているのに、その両者を一緒に食べる文化がないので、その美味しさを知らない。
そう、チーズとナシを一緒に食べるととても食べ合わせが良くて美味しいのです。
これはフランスの宮廷などで取り入れられていた高貴な料理なんですが、これが簡単に実現できるのは実は農民なんですね。
でも、かれらはそういう食文化ではないので、高級料理がじつは簡単にできるということを知らない!もったいない!という、例えなのです。
東京でオススメの北イタリア料理のレストランはここ。南青山です。
岩本シェフはトレントで修行され、奥様はソムリエ。ご夫婦でされている素敵でとっても美味しい、グルメの舌を満足させてくれるレストランです。
参考に。南イタリアのプーリアで作られる、類似の豆のスープの作り方。