北イタリアはフリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州のポルデノーネの旅
2017年11月25日から三日間に渡って、ポルデノーネという街に滞在中。ここは水の都ヴェネツィアから約100km、車で一時間強の距離にあります。
人口は約5万人。小さいながら、ポルデノーネ県の県庁所在地です(イタリアには州の中に県があります)
ポルデノーネの食べログ
出張旅行なのですが、一日一食は地元の特産品や料理を食べよう、と密かに目標を立て、特徴的な地元のレストランや食堂を物色中。
昨日到着日の夜は、ホテルの近く徒歩5分のところにあるオステリアCalice d'Oro(金の酒坏)へ。
地元料理の素朴な店で、シンプルな原材料なのに、こなれて馴染んだじっくりした味わいは、さすが数百年の伝統から生まれてきたな、と思わざるをえない美味しさ。
まずは、フリウリ特産の地元品種である『トカイ』という品種の白ワインを注文。これは便に入ったワインではなくて、スフーゾ(バラ売り)です。すなわち、樽から直接注いでくれるんですね。
これをアペリティフに飲みながら、メニューを見ることひとしきり。
やはり、魚かな。
そう思って、バカラを注文。バカラは、日本で言うところの棒鱈ですね。
乾燥棒鱈を牛乳で戻して調理したもの。
とろとろに柔らかくて、しっかりと効いた塩味が美味しい。
付け合せは、ポレンタ。ポレンタは、とうもろこしの粉で作られたおかゆのようなもの。できたては硬めのお粥のような感じですが、冷めると固まるので、固まったものは暑さ1センチほどに切って、グリルで焼き目を付けて頂きます。
これは塩味がついていないので、塩味のバカラにぴったり。
地元料理と地元ワインは、さすがに天然のマリアージュがいい感じ。
この日はとってもお腹が空いていたので、そこにさらに玉ねぎ入り豆のサラダを注文。お塩、胡椒、バルサミコ、オリーブオイルで自分で味付けして頂きます。
これは北イタリアの至る所に見られる農民料理で、豆類は昔、『農民の肉』と言われて貴重なタンパク源になっていたもの。玉ねぎスライスとバルサミコで、シンプルながら味わい深くなりますね。
それでは、次回の食べログお楽しみに。